肘の症状
- 肘関節の痛み
- 肘の外側から上腕にかけての痛み
- 肘の違和感や痺れ、疼き
- 肘が固まってしまい、動かそうとすると激痛を起こす
- 肘を動かすと引っかかる感触がある
など
肘関節の痛みを起こす主な疾患
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
手首に負担がかかる動作をした際に、肘から手首にかけた前腕部分に痛みが生じる疾患です。
テニス経験者の約30〜50%の方に発症経験があると言われていることから、テニス肘と呼ばれています。
なお、テニスのようなスポーツ以外でも日常生活や仕事の中で手首に負担がかかる動作をすることで発症する場合もありますので、注意が必要です。
主な症状
手首をひねる、指を伸ばすと言った手首を使う動作を行う際に肘の外側に痛みが生じることが多いです。
一度発症すると完治に時間がかかる疾患で、重症化すると安静にしていても肘に痛みが生じるようになりますので、なるべく早めに医師に相談のうえで適切な治療を受けることをおすすめします。
野球肘
野球肘とは、ボールを投げる動作によって肘を痛めてしまうスポーツ障害です。
野球のピッチング動作は、肩や肘などの同じ部分に負担がかかりやすいため、投球数の制限やなるべく負担がかかりづらい投球フォームを意識することで、予防に繋げることが可能です。また、野球肘は発症する位置によって、以下の3種類に分けられます。
内側型
肘の内側に発生するもので、他の種類と比べて頻度が高いです。
特に、関節が成熟していないお子さんの発症傾向が高いというデータがありますが、多くの場合は安静にすることで症状は軽くなります。
外側型
肘の上の上腕骨と肘の下の橈骨が投球動作によって繰り返しぶつかることで、骨の表面にある関節軟骨が損傷して発症します。発症頻度は低いですが、重症化すると手術が必要な場合もあるため、注意が必要です。
後方型
肘の後ろにある肘頭と上腕骨が投球動作の際に繰り返しぶつかるような負担がかかることで痛みが生じます。
痛みだけでなく、疲労骨折や骨棘(とげ状の骨)形成といった症状があらわれることもあるため、なるべく早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
変形性肘関節症
変形性肘関節症は、肘関節に大きな負荷がかかることで、関節軟骨がすり減りや骨の変形を起こして、肘に痛みがあらわれる疾患です。
長期間放置すると肘の変形が進み、着替えや歯磨きなどの日常動作にも支障が出るようになりますので、気になる症状があれば早めに医師に相談することをお勧めします。
主な症状
肘を動かした際に痛みが生じる事もありますが、安静時には痛みが軽減します。
進行すると可動域が狭くなり、肘が動かしにくくなり、さらに悪化するとある角度で肘が固定され動かなくなってしまう場合もあります。